日本学術会議の運営にあたっては、とくに、「透明性」が大事です。一月前にはこのように書きました。
9月11日には新会員候補者向けの「説明会」が開かれたようです。現会長が招集して、会長、副会長(3名)、部長(3名)から日本学術会議の説明、活動報告や成果の説明とともに、継続の重要性が説かれたということです。会長になり得る者が招集した場で、会長となり得る者が説明するということは、会員の「同等性」や運営の「透明性」を念頭に置いたものだとはいえないでしょう。新会員候補者の多くは、こうしたことには気づかないでしょうし、現会員は(副会長や部長以外は)出席していないので情報は共有はされていません。その意図がなかったとしても、説明会において会長選挙への関与があったと見られかねません。新会員の方々がどう判断されたのか知る由もありませんが、「会長選挙」において課題とされていた《候補者の資質・能力・倫理性・行動方針などについて》各会員が十分に判断して投票したものだと信じたいところです。
一月前の記事に述べたことを重ねることは控えますが、会員の方々には、学術界が社会に果たす役割を認識して、日本学術会議の運営の大原則である「透明性」を確保しつつ本来の活動を進めていただくよう期待しています。
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