2010年2月28日日曜日

日程調整ツール

先日、「メールの添付ファイル」で日程調整のためのメールの添付ファイルのことに触れて、それは手がかかるのではないかと書きました。それでは、メールで調整というのでなければ、どのようにすればよいでしょうか。

私は「調整さん」

http://chouseisan.com/schedule

というサイトを使わせてもらっています。

2010年2月27日土曜日

「・・・を科学する」こと

名詞に「する」をつけて動詞として使うのはあまり好きではありません。しかし、数年前に、「サービス」を科学的に捉えようという新たな考え方に共鳴して、大学における産学連携研究会のお世話をしたときには、「サービスを科学すること」と題してキックオフの基調講演をしました。2006年10月13日のことでした。

http://www.ducr.u-tokyo.ac.jp/kyogikai/forum/forum7.html

2010年2月26日金曜日

規制を緩和するということは

ものごとを決める議論の中で、効率的で効果的な方策を提案したときにも、それが窮屈だと、その規制や制約を緩和する方向の意見が出ます。ひとたび、そのような意見が出ると、結論がその方向に進みがちになるということは往々にして経験します。

メールの添付ファイル

最近、ファイルが添付されて届くメールが多くなっているような気がしています。どの程度か調べてみました。10年少し前から、やりとりしたメールを保存していますので、それを使いました。メールアドレスは仕事用のもので、もちろんのこと、スパムメールは除いています。

まず、送受信メールの状況は、以下のようでした。2006年まで単調に増加していますが、2007年から少し減り気味です。振り返ってみても、2004年から2006年までは仕事の面でやりとりが多かったと思います。

最近は全メール数に占める発信・返信の比率は20%強といったところです。もちろん、自らが発信するメールもありますので、メールを受け取ってから、求められている返信をしたもの、あるいは求められていなくても返事したものというのは5通に1つはないといえます。普通、そのようなものでしょうか。











































































メール数発信数比率
1999607415730.26
2000800520820.26
2001855022140.26
20021121729580.26
20031245237170.30
20041452238730.27
20051584535680.23
20062072543560.21
20071443729750.21
20081352630140.22
20091212026670.22

一方、ファイルを添付したメールの数は以下のようでした。











































































メール数添付メール数比率
19996074890.01
200080053170.04
200185506870.08
2002112179960.09
20031245215390.12
20041452223200.16
20051584523840.15
20062072525460.12
20071443717950.12
20081352619150.14
20091212017870.15

10年以上前には数%だったのですが、その後、次第に増えてきた様子が分かります。全メールに占める割合が15%というのですから、多いと感じるのも当然でしょう。

最近、MS WordやExcelのファイルが添付されていて、それに書き込んで返送するように指示されたメールを受け取ることが多いように感じます。このようにして受け取った添付メールの返信はまた添付メールになりますので、添付ファイルの送信者は上の統計に2倍の貢献をしているといえます。とくに、会合のなどの日程調整のために、日付を書き込んで都合を記入するようにというExcelファイルが多いと思います。

私はこの日程調整のような添付メールは好きではありません。こういった意見を持っている人は少なくないでしょう。多くは、メールの本文にテキストで返信用の項目を書けば済むことを、どうして添付ファイルを使うのでしょうか。人それぞれにメールを読む環境は違うでしょうが、少なくとも、日程調整のために別のアプリケーションで添付ファイルを開いて入力をするというのは面倒ではありませんか。

メールは次第に、小包や宅配便につける送り状のようになってきているのかも知れません。本体は添付されたファイルだというわけです。このような流れが続くとなると、とくに、添付ファイルの大きさへの関心も薄れそうです。今では、平気で4MBのファイルを添付して送ってくる非常識な人がいます。以前からネットワーク利用時の「常識」が問われていましたが、ますます、リテラシーを身につける必要性があるといえるでしょう。

2010年2月25日木曜日

「たとえば、・・・」ということ

現象を観察して一般的な帰結を説明するときや、論理的に結論づけられる一般的なルールをわかりやすく説明するときには、一般論を述べた後で、「たとえば、・・・」という表現を用いることがよくあります。とくに教科書など、説明を補強するときによく使います。また、専門的なことを一般の方々に説明するときにも使うことがあります。

しかし、この「たとえば、・・・」も結構難しいところがあります。まず、第一に、そこで述べることが、本当に、一般的なものの例になっているかどうかということがあります。正しくない「事実(?)」を例えにあげるのは論外ですが、そうでなくても、うっかりすると、読み手が納得してしまうようなこともあります。その事実を確認する手間が大変な場合には、その例が一人歩きしかねません。

2010年2月23日火曜日

ドラマ「24」のなかのビデオ会議

昨年の秋に、アメリカFOX TVのドラマ「24(Twenty Four)」のことを知りました。

http://ja.wikipedia.org/wiki/24_-TWENTY_FOUR-

シーズン1は2001年に放映開始ということですから、ずいぶん昔のことです。

親の背中

今、大学ではさまざまなアファーマティブアクションがとられています。

・外国人教員の採用

・女性教員の採用

・若手研究者の流動性の確保

などです。

いずれも、人事に関わることですので、教員個人でできることではないのですが、それでも個人の考え方に基づくところが大きいといえます。

しかし、これらについてはどれも、すでにやろうと思えばできたことです。すでにできたことを新たな施策だとして喧伝することには違和感があるというのが実感です。今日、旗を振って進めていることの多くはそうです。それをやっていなかったからといって、実施前と実施後の差分を求めるやり方がほんとうによいことなのでしょうか。すでにやっているところでは、そこで経験した人やそれを見ていた人にはあたりまえのことになっているでしょう。若手は「親の背中」を見ています。


2010年2月21日日曜日

「・・・さん」と「・・・氏」

最近、文書のなかに「○○さんにお世話になりました」といった表現のあるのを目にするようになりました。ここ数日、日本語で書かれた修士論文や卒業論文に目を通していて、いくつもの論文の謝辞にこのような表現があったので気になっています。

大学の国際化の目指すものは?

大学の国際化が話題になっているようです。国際化というのは、とくに最近、というわけではないのでしょうが、文科省で施策として競争的プログラムの公募があったり、国際的な大学ランキングのことが話に出るということもあるのでしょう。

一言で「国際化」といっても、目指すものは大学ごとに、また、大学内でも研究科や学部ごとに違うでしょう。分野によっても大きく違うことだと思います。個人はもちろん、研究室といった小さい組織では目指すものをはっきりさせることができるでしょうが、大学という規模になると、さまざまな考え方があって、ことばはよくないかも知れませんが、総花的になってしまいかねません。わが国の学生や教職員が国際的な場で活動するということもあれば、外国から学生や教職員を迎えて国際性のあるキャンパスにするといったこともあるでしょう。

大学はこれまでに十分な国際化をしてこなかったのでしょうか?なぜ、不十分だというのでしょうか?大学人はほんとうに国際的な活動をしていないのでしょうか?

2010年2月20日土曜日

大学における情報分野の専門家?

大学では、年度末の今、学生の卒業に関わるさまざまな行事があります。今日は、われわれのところで卒業論文の審査でした。学生は卒業論文とともに、自らの取得単位に関心があるでしょうが、今や、個々の学生が学務情報システムで取得単位・成績を確認できるようになっています。

2010年2月19日金曜日

情報システムの合理性

「情報システムの合理性」、最近までこのことばには馴染みがありませんでした。しかし、なかなか簡潔で要を得たことばだと思います。

パスポートの電子申請システムが実施されたことがあるということです。しかし、その制度・システムの2005年度利用はなんと103件で、1件あたりの経費が1,600万円程度かかっていたということです。さすがに2006年にはそれが廃止されました。これは極端な例でしょうが、このように、行政において制度を作っても利用度が極端に低いものがあるといわれています。

2010年2月18日木曜日

双方向変換のための双方向関数

近年、構造をもつデータの双方向変換はいろいろな場で注目されています。われわれの研究室では、2003年度〜2007年度の5年間にわたって文部科学省リーディングプロジェクトe-Societyの「高信頼構造化文書変換技術」の中でXML文書の双方向変換の言語を設計し、それを用いて実用的な「WEBサイト編集支援システムVu-X」を構築しました。

http://www.psdlab.org/vux/index.html

2010年2月16日火曜日

並列性忘却プログラミング

最近、「並列性忘却プログラミング」に関心をもっています。「並列性忘却」は"Parallelism-Oblivious"の和訳で、「並列性を意識しないでよい」ということを表しています。「脱並列性」というのもいいかも知れません。

学術会議に関する朝日新聞社説について

学術会議会員として、朝日新聞の社説(2010/02/15)「今こそ社会の知恵袋に」に考えさせられるところがありました。

http://www.asahi.com/paper/editorial20100215.html

http://blog.goo.ne.jp/freddie19/e/d5fd634c65e0089cdb4591d8ff136c65

学術界から社会が直面する問題に積極的に発信することが大事であるという社説の主張はもっともなことですが、そこで取り上げられている事例はいずれも短期的に解決が求められている「社会問題」といえるでしょう。

2010年2月15日月曜日